本気でミステリについて語ってみようと思う

意外に思われるかもしれないが、私は読書が好きだ

 


子供の頃から何かにつけては本を読んでいた

 


理由は簡単、コスパがいいからだ

 


例えば、手元に2000円ある

ゲームを買うには足りないし、映画を見るには2時間で終わる

 


しかし、読書ならば

電源はいらない上に時と場所も問わない

なぜか無料で貸し出してくれるところもある

その上読んでいると周りの大人が褒めてくれる

なんと素晴らしい趣味だ

 


そんな打算的な考えを多分に含んだ性格の悪いバカガキだった私だが、2年と半年前に「十角館の殺人」を読んだ瞬間頭に雷が落ちたような衝撃を受けた

 


それからというもの、ミステリーというジャンルにゾッコンになってしまった私は図書館と古本屋、そしてたまに新品のミステリーを読んで読んで読みまくっていた

 


で、先日

 


なんだか眠れないので戯れに読んだミステリ作品をリストアップしてみることにした

 


100冊だった

 


読みすぎである

 


なんならミステリじゃないと判断したものや、短編で単品のやつ(屍人荘のスピンオフとか)は入れてないので読んだ量だけで言えばもっとある

それなりにがんばってリストアップしたので以下に乗せておきます

 


これを読んでいるあなたの好きな作品はあるかな?

10冊ごとに区切ってあるが、並び順は適当なので注意

 


リスト後にもブログは続くぞ

 


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十角館の殺人

迷路館の殺人

時計館の殺人

・紅蓮館の殺人

・体育館の殺人

・水族館の殺人

・図書館の殺人

・眼球堂の殺人

・双孔堂の殺人

・五覚堂の殺人

 


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・殺しの双曲線

・屍人荘の殺人

・月の扉

そして誰もいなくなった

・電脳山荘殺人事件

・そして2人だけになった

・瑠璃城殺人事件

・アリス・ミラー城殺人事件

・ギロチン城殺人事件

・クロック城殺人事件

 


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・扉は閉ざされたまま

極限推理コロシアム

・クリムゾンの迷宮

・仮面山荘殺人事件

・月光ゲーム―yの悲劇

・魔眼の匣の殺人

・心臓と左手

・さよなら神様

神様ゲーム

・密室殺人ゲーム王手飛車取り

 


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・密室殺人ゲームver2

・密室殺人ゲームマニアックス

煙か土か食い物

・オーデュボンの祈り

ジェリーフィッシュは凍らない

・ノッキンオン・ロックドドア

・ノッキンオン・ロックドドア2

・七回死んだ男

・そして扉は閉ざされた

・夜よネズミたちのために

 


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・アリス・ザ・ワンダーキラー

・ステイホームの密室殺人

・No 推理、No探偵?

・風ヶ丘五十円玉祭りの謎

・人格転移の殺人

・瞬間移動死体

・神のロジック人間のマジック

ハサミ男

クビキリサイクル

クビシメロマンチスト

 


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・法廷遊戯

・#柚莉愛とかくれんぼ

・あいにくの雨で

・閻魔堂沙羅の推理奇譚

→ 業火のワイダニット

→ 負け犬たちの密室

→ 点と線の推理ゲーム

→ 落ちる天使の謎

→ 金曜日の神隠

→ A+B+Cの殺人

 


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ダンガンロンパ霧切1〜7 (1〜5再読)

・この闇と光

・探偵AIのリアル・ディープラーニング

ゴールデンスランバー

 


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・冷たい校舎の時は止まる(上・下)

・かがみの弧城

・凍りのくじら

アヒルと鴨のコインロッカー

・重力ピエロ

・ガソリン生活

・夏と冬の奏鳴曲

・世界は密室でできている

・medium 霊媒探偵城塚翡翠

 


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・楽園とは探偵の不在なり

・密室の鍵貸します

・密室に向かって撃て!

・完全犯罪に猫は何匹必要か?

・交換殺人には向かない夜

・ここに死体を捨てないでください!

・早く名探偵になりたい

私の嫌いな探偵

・探偵さえいなければ

・館島

 


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インシテミル(再読)

・12人の死にたい子供たち

・マスカレードホテル

・ある閉ざされた雪の山荘で

新本格魔法少女りすか

・少女不十分

掟上今日子の旅行記

謎解きはディナーのあとで

・魔法使いは完全犯罪の夢を見るか?

・向日葵の咲かない夏

 


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……計100冊(2021年1月16日時点)

 


この中で、わたくしかなかわが「これぞ!」「ぜひに!」「読むならこれ!」「読んで!」とプッシュする作品をいくつか紹介したい

 


十角館の殺人綾辻行人

俺がミステリにズブズブになった起爆剤がこれ

クローズドサークルものとしてスタンダードな作品なので、推理小説で何読めばいいかわからないと言う人はとりあえずこれを読めばいいんじゃないかな

多分

でも綾辻行人の作品でこれ以外に面白いと思える作品に出会ってないので、最近綾辻行人は合わないのか?と思い始めてきた

 


・屍人荘の殺人(今村昌弘)

クローズドサークルとアレを組み合わせた凄まじい作品

アレが出てきた時は雷に打たれたような衝撃があった

そして、アレをちゃんとトリックに活かしているのが最高

衝撃度とエンタメ度で言えばこっちだが、2作目の「魔眼の匣の殺人」の方がミステリーとして面白い

今年の夏に3作目が出るって!ヤッピー!

 


・月の扉(石持浅海

俺に「一番好きなミステリは?」と聞かれたらこれを出すほど好きな作品

「主人公は沖縄の飛行機をハイジャックした犯人。彼らは人質を取り、“ある人を連れてくること”を条件に立て篭もる。しかし、同じ機内のトイレから謎の死体が……」というあらすじ

この時点で面白い上に、最後の1行がとんでも無くキレイに締まってるので大好きな作品

ただトリッキーな作品なのでミステリ初心者におすすめはしない

「扉は閉ざされたまま」といい、石持浅海のミステリーは面白いのが多いイメージ

 


・七回死んだ男(西澤保彦

面白い。一から十まで面白い。

何が面白いって、「主人公は同じ1日を9回繰り返す体質がある」この設定が面白い

さらに、「酒を飲まされ体調が悪いので、次の同じ1日では酒を断ったら祖父が殺された」この展開も面白い

そして、「犯人を特定して殺人を防いでも、別の人間が代わりに同じ凶器で同じ殺人を犯す」と言うのも面白い

最後に、「最後の最後でもう一つひっくり返す」とめちゃくちゃ面白い

 


神様ゲーム

・さよなら神様(麻耶雄嵩

最高に面白い

個人的にはさよなら神様が好き

麻耶雄嵩は「夏と冬の奏鳴曲」から初めて読んだが、キュビズムがどうのこうのとよくわからず、トリックもなんだかなあとなり、さらにはラストのヒロインの扱いにも納得がいかずで自分には合わない作家だと思っていたが、あるブログで紹介されているこの2作を手に取り、雷に打たれたような以下略

短いし2作に繋がりはないので読んでほしい

しかしこの2作以降他の麻耶雄嵩作品を手にとってもなんとなく続かないあたり俺と麻耶雄嵩は合わないのか?

 


煙か土か食い物舞城王太郎

死ぬほど面白い

とにかく面白い

説明する必要あります?無いのでしない

とにかく破天荒な主人公と、ロックすぎる文体、テンポ、そしてバイオレンス!

謎なんて一瞬で解き明かし、とにかく次へ!ゴーゴーゴー!

だけど、根底にあるのは歪な家族の愛と呼べるかもわからない歪すぎる“情”

読み終わると何故か純文学を読んだような気持ちになる作品

この次の「世界は密室でできている」も最高だった

舞城王太郎のファンになりました

 


・オーデュボンの祈り(伊坂幸太郎

面白い

最初から最後まで完璧なので今更語ることはない

ので語らない

人殺しを許されている人といった個性的な人たちが良い

ラストも良い

読んで損はない作品

伊坂幸太郎作品は安定して面白いね

ゴールデンスランバーも重力ピエロもアヒルと鴨のコインロッカーも、語ろうと思えば一生語れるくらい面白い

無機物に性的興奮を抱く異常性癖持ちとしてはガソリン生活はシコでした。最悪

 


・凍りのくじら(辻村深月

最高

ジュブナイル×ミステリ×ドラえもん

とにかくうっすらと暗い雰囲気から主人公の息苦しさが表現されており、それを「ドラえもん」というキーワードで中和している

作中ところどころで物事をドラえもんの秘密道具で例えたり、人を“SF”の頭文字でレッテル貼りをしたり(Sukoshi Fuziyu = 少し不自由、みたいな)と藤子・F・不二雄愛が垣間見える

そして、最後の秘密道具で俺はもうボロ泣き

スタンドバイミードラえもんよりよっぽどドラ泣きよ

辻村深月はかがみの弧城から入ってボロボロ泣いたのを覚えている

2020年の劇も観に行った

冷たい校舎の時は止まるも泣いた

あまり俺の涙腺をいじめるな

 


――こんなもんかな

 

いつも見ているミステリ感想ブログの人が一部の本を読む時プレミアがついていて大変だなどと言う話をしていたので、ほとんど図書館に揃っている自分はかなり幸運なのかなとか思っている

図書館になければブックオフブックオフになければ本屋、本屋になければ泣く泣く電子書籍で読んでいるが、電子書籍電子書籍でお風呂で読めたりするのよね

たまに物理本でも風呂場に持ち込むなんて言う人を聞くけど、どうやってるんだろうって毎回謎

濡らさない秘訣でもあるのか、湿り気上等で持ち込んでいるのか

 

どうでもいいか


ミステリをじゃぶじゃぶ浴びた結果、自分でも小説を書いちまったのは少し自分でも驚いてはいるが、さらに賞に投稿するとはもっと驚いてはいるが、そこそこ良い結果を残し、読んでくれた人からは泣いたってコメントももらえたので遠慮なく自信にさせてもらおうと思う

ていうか、ミステリはおろか長編小説初めて書いたのに座談会入りってすごくない!?すごくなーい!?すごいって言え!言ってくれよ……たのむから……

しかし次回作を描いてて思うが、100冊も読んだのにあんまり活かせてない気がするんだよな

書いては消して、書いては消して、やっとできたと思ったら消して消しての繰り返し

個人的にはこんだけ読んだならもっと最高のトリックを一瞬で思いついて素敵な語彙とお洒落な言い回しでサラサラサラ〜っとかけても良いんじゃないの?それができないってことは活かせてないんじゃないの?なんて思っちゃうんだけど、まあ他の人もこんなもんだろってことで納得している。根拠のない納得は俺の得意とするところ

 


上で紹介した好きな作品からわかる人もいるかもしれないけど、俺の好きなミステリの要素は兎にも角にも「クローズドサークル」!

やっぱり閉鎖空間っしょ!

シティ系も悪くはないんだけど、開放感ありすぎな感じが気に食わない

そしてやっぱり「密室」!

「密室殺人はリアリティが無い」なんて意見も聞くけど、リアリティなんか度外視で頼むわ!

さらにインパクト強めの殺人現場だったら超〜最高!

動機とかリアリティとかいらんからとにかく初見のインパクトでぶん殴ってきてほしい!

舞城王太郎の「世界は密室でできている」を読んだ時の俺なんか、「すげえええええええ!!!!」と言うコメントをTwitterに残していた

https://twitter.com/kanakawa12/status/1287998412181213184?s=21

実際アレは最高の密室殺人だった

密室4つに死体が14体ですよ!?

これ以上はネタバレなので内緒だけど

あとは「密室殺人ゲーム」もフーダニットとワイダニットを排除してて、とにかく派手な殺人現場を作ることにスポットが当てられていて最高

 


あ〜、オチが思いつかない

 


オチ思いつかないよ〜!

 


あ、そういえば今日共通試験か

 


受験生の皆さん、このブログのように“オチ”ないことを祈ってま〜す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オチはなくとも滑っちまったたァこれ如何に